カスタマーサクセスとはプロダクトを通じた顧客の成功支援
「カスタマーサクセス」という言葉を目にしたことのある人が増えてきたのではないでしょうか。SaaS経営者やCS責任者から話を聞くと、馬田さんのスライドをきっかけに興味を持った人が多いようです。顧客からの質問・要望を受動的に回答するカスタマーサポートに対し、顧客がプロダクトを通じて達成したい事柄に道筋を付け、時には能動的なコミュニケーションを行いながら顧客の成功を支援することをカスタマーサクセスと呼びます。
カスタマーサクセス実践のためには経営者のコミット、企業文化や組織作り、顧客の成功の定義と実践・測定、取巻くツールの良し悪しなど多くの変数と乗り越えるべき壁が存在します。それぞれについては追ってまとめるとして、まず本稿でフォーカスしたいのは、タイトル通り「SaaSスタートアップが今すぐカスタマーサクセスに取組むべき理由」です。
チャーンの大きさが企業の成長率に直接の影響を与える
まずはこちらをご覧ください。

競合が増えると顧客の満足度が低下する

これはSaaSスタートアップが増加傾向にある日本でも近い将来同じ状況に陥る可能性は高いはずです。満足度の低下はアップセル機会の減少と離脱率の上昇に繋がりやすく、カスタマーサクセスが競合優位性の源泉になり得ると言えるでしょう。

一方で日本国内では「既存顧客への対応」を行う部隊をコストセンターと捉え、できうる限り費用を圧縮したい企業が多いようです。SaaSスタートアップを支援するSaaS Capitalの調査データに、SaaS企業が何に費用を支出しているのか、その割合がまとまっています。

まとめ
海外の事例を中心にデータを抜粋しましたが、まとめると以下の通りです。
さいごに
「カスタマーサクセスの重要性は分かったけれど、どうすれば実践できるのか」については、このメディアで海外最新事例や国内企業の取り組みを取り上げていくのでぜひRSSへの登録やFBページへのLikeをお願いします。また、各社の実例が知りたい経営者、横の繋がりが欲しいCS担当者向けのFBグループを用意しています。
カスタマーサクセス分科会 -B2B Tech Research-
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HiCustomer株式会社 代表取締役
EPRベンダー、SaaSスタートアップへ投資支援を行う企業を経て2017年12月にHiCustomerを創業。国内初のカスタマーサクセス管理ツールをSaaS事業者向けに提供しています。
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